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その59

師匠を見つける

芸を磨くとなったら、師匠を見つけるのが一番良いのではないかと思う。

お笑い芸人ダウンタウンも師匠を持たなかったと言うが、紳助竜介の漫才をテープに録音してひたすらコピーに明け暮れたのだそうだ。

ヒットチャートを追って移ろって行くのも良いかもしれないが、一人のアーティストを追うとそこから派生する文化、深みを帯びる思想に触れる事が出来る。それも、自分で嗅ぎ分けて、自分で発見して行くしかないんだけど。本当に惚れれば、色んな事に気付いて行くはずだ。その過程は、スリリング。

作家大沢在昌も『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』の中で言っていた。ヒット作や有名作品ばかりを浅く広く追うより、一人の作家の全作品を追う方が君の実力になると。

僕にとってそんな師匠と思える存在は、中1の頃に見つけた。当時は楽器も演っていないし、曲も作っていなかったけど、とにかく1発でファンになったんだ。

忌野清志郎。

当時、TVを観ていたらカップ麺のCMソングが流れていて、それが清志郎の覆面バンドタイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」。惹きこまれた。

ユニーク! 彼の魅力は、この一言に尽きる。他の誰とも違う。

そして、中1の頃友達を誘って当時の清志郎のバンド2・3'sのLIVEを観たんだけど、これがまた本当に素晴らしかった。さすが、King of Live。
家に帰ってから、すぐにファンクラブに入った。結局、後にも先にもファンクラブに入ったのは清志郎だけだった。

その頃、もう一組心惹かれたアーティストに出会った。

YMO。

当時、再生していてアルバム『TECHNODON』を引っさげて行った東京ドームでのLIVEをTVで観て、興味を持った。

彼らの魅力は、知性。クレバーさを肌で感じた。
ザーっと、ほとんどの作品に耳を通したよ。

後から知ると、坂本龍一と清志郎で「い・け・な・いルージュマジック」と言う(大変カッコ良い)ヒット曲を飛ばしていたり、細野晴臣と清志郎、坂本冬美でHISと言うグループを組んでいたり、僕の好きな人達同士で絡んでいるのを知り、非常に嬉しかった。
俺の目に狂いは無かったと(笑)。彼ら同士でも惹かれ合っているのだと、納得した。

清志郎とYMOをこの頃知って、その作品にたくさん耳を通した事が、今の自分の価値観に大きな影響を与えてくれている。

まとめるね。
よく友達と話していて「好きなアーティストは?」と聞いても答えられない人がたくさんいる。もし、ものを創りたいなら、まずは誰かにハマってその人の意欲・情熱を吸収するんだ。浴びるんだ。そこから、1歩君の創作活動が始まる。
Inputの無い、少ない人から出るOutputなんて、ゴミだよ。ほとんどがね。
まず、師匠を探す事をお勧めするよ。
(まだ言わ無いつもりだったけど、師匠の"影響下"に留まっている人もまたつまら無いけどね。)

またここで、二人で会おう。

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詩人・南條雄一の公式ウェブサイト。プロフィール、作品紹介、ブログなど”最新情報”をお伝えします。人生は、推敲し続ける一篇の詩。遅咲き蕾にうるおいを。

南條 雄一について

「身近な愛を、たいせつに」暮らす詩人。絵・音・Webにハマったハマっこ、詩にフォーカスでアラフォーデビュー

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