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その21

ネイルアーティスト

ギター弾き語り、それもピックを持たずに指弾きする者は皆、ネイルアーティストと言えるかな。
爪の先から美を放つと言う意味でね。

俺もギターを持った最初の2年間位は、爪を大切にしていた。弦を弾く方の爪は、適度に伸ばし、2種類の紙ヤスリで磨き上げていたよ。荒い目の紙ヤスリで形を整え、目の細かい紙ヤスリで滑らかにする。
でも、これもBluesと出会ってやらなくなってしまった。「汚い」、「荒い」美と言う価値観を手に入れてしまったんだ。
だから、まあ、君もそんなに気にしなくても良いんじゃないかな。好きにしたら良い。

それよりも気にすべきは、弦を押さえる方の手。
こちらの手の爪の長さには、細心の注意を払うべきだ。
1mm伸びていたら、もうアウト。わかる?指板に張ってある弦に対して指の腹が垂直に押さえに行くでしょ。この時、爪が伸びていると爪が先に指板に当たってしまって、指の腹が浮くんだよ。弦をまともに押さえられない。
人前で演奏する当日か、前日にはしっかり深爪の状態にしておく事。これは鉄則。
俺も、一度だけ切り忘れて痛い目を見てるんだ。もう、あんな想いはしたく無い。

爪と言えば、俺、本当にネイルアーティストさながら爪にマニキュアを塗っていた時代もあるよ。
ほら、弾き語りやっているとアクション出来ないでしょ。踊ったり出来ないから、その分どうにかしてお客様に今まで以上に楽しんで頂きたいと思って、一番動きのある指先に赤いマニキュアを塗ってステージに立っていたんだ。視覚的にも楽しんで頂きたかった。
...でも、結局「自然」が一番だね(笑)
良い反応もあったけど、毎回ライブが終わる度にマニキュア落としたり、労力がかかる。やっぱり人間「不自然」な事は長続きしないよ。
自然は、それ自体が美なんです。

まとめるね。
ギターの弦を押さえる方の手の爪は、しっかり切る。

またここで、二人で会おう。

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詩人・南條雄一の公式ウェブサイト。プロフィール、作品紹介、ブログなど”最新情報”をお伝えします。人生は、推敲し続ける一篇の詩。遅咲き蕾にうるおいを。

南條 雄一について

「身近な愛を、たいせつに」暮らす詩人。絵・音・Webにハマったハマっこ、詩にフォーカスでアラフォーデビュー

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